出穂期を前に、兵庫県丹波市市島町鴨阪自治会の山田第1組が、水の神様をたたえる祭りを開いた。地元では「水無月さん」と呼ばれて親しまれており、川の小さな中州で火をたき、水が必要な時期に、枯れることなく地域を潤すことや、水害が起きないようにとと願った。
長さ50センチほどの割り木を高さ約1メートルの井桁状に組み上げ、火をつけた。勢いよく燃え上がる中、橋の上に集まった住民6人が、鎮魂の意味を込めて手持ち花火に点火した。
組長の余田義信さん(72)は、「農地を潤すとともに、災いもなく、コロナも無事に収まってほしいと願いを込めた」と話していた。