兵庫県丹波地域の高校の生徒が「先生」になり、各校ごとに特色ある体験活動を小学生に提供する「たんば子ども塾」が、篠山東雲高校で開かれた。同校では、自然科学部の生徒が整備するビオトープに生息する生き物の観察会を企画。同地域の小学4―6年生13人が、同部1、2年生5人の生徒の指導のもと、泥まみれになりながら生き物を採集した。
高校生は「雑草の周りをごしごししてから、網を引き上げて」と、水生生物を捕獲するこつを指南。小学生たちは、網ですくっては生き物を確認する作業を繰り返して次々と捕獲し、1時間ほどでおよそ10種類を確認した。
その後、捕まえた生き物は、水槽や箱の中に入れて観察。「先生」の高校生が生態や特徴を懸命に解説していた。
小学6年の男子児童は「ぐちょぐちょな泥の中に入って生き物をいっぱい捕れるのが面白かった。高校生の説明はめっちゃわかりやすかった」と話していた。
東雲高1年の男子生徒は「子どもに教えるのは初めて。緊張したけれど、教えることで勉強になったし、貴重な経験になった」と笑顔を見せた。