IT事業を手掛ける会社「いなかの窓」(兵庫県丹波篠山市西新町)が今月27日午後1―4時、対戦ゲームを競技と捉える「eスポーツ」の大会を、オンラインで初めて開く。プレーするのは、全世界で約4億人のプレイヤー数を誇るシューティングゲーム「Fortnite(フォートナイト)」。同社代表取締役の本多紀元さん(32)は「子どもたちにとって、夏休みの良い思い出になれば。『地元最強』の称号を目指して戦って」と言い、19日まで参加チームを募っている。参加無料。
最大32チームで争う「TAMBASASAYAMA CUP」。1チーム3人で、同市内在住者が1人以上いることが条件。年齢制限はない。成人以上の代表者が1人必要(参加者ではなくても可)。2試合を練習した後、1試合限りの本戦を行い、最後まで生き残る優勝チームを決める。
賞品として優勝チームには丹波篠山産白米15キロを、準優勝チームには同12キロ、3位チームには同6キロを後日郵送で贈る。
幼い頃からゲーム好きという本多さん。「子どもの頃、『スマブラ』のゲーム大会に出たことがある。自分の強さを証明しようと、みんなが待ち望んでいた。その時、テンションが上がった記憶は今でも残っている」という。幼い頃の自分と同じように、子どもたちに熱くなった思い出をつくってほしいと企画した。
本多さんは「3人で息を合わせて戦うチームワークが大事。昔は遊びでしかなかったゲームも、今や競技として認められてきた。勝ちにこだわるのはもちろん、強くない人でも気軽に挑戦を」と呼び掛けている。
大会の模様は、同社ユーチューブチャンネルで生配信する。本多さんと、フォートナイトを毎日のようにプレーしているという妻の千夏さん(30)が実況し、盛り上げる。
フォートナイト 米・エピックゲームズ社が2017年に発売した人気ゲーム。最大100人のプレイヤーが、舞台となる「島」で生き残りを懸けた「バトルロイヤル」で争う。銃などの武器、壁や階段などを作る資材、体力回復などに使う物資といったアイテムを集めながら戦い、最後まで生き残ったプレイヤーが勝利となる。