兵庫県丹波市氷上町の小森一正さん(81)は、小さなひょうたんが大量に実る「千成ひょうたん」をプランターで育てている。生まれて初めて栽培した品種で、1鉢から二十数個がぶらぶらと鈴なりになっている。「こんなにたくさん実を付けてくれるとは」と喜び、「小さな実がみるみるうちにひょうたん形に膨らんで大きくなる。その様子がとてもかわいらしい」と目を細めている。
40×70センチのプランター3鉢で栽培。うち一つの鉢には、長さが小指の先から13センチほどの小ぶりのひょうたんがぶら下がっている。
小森さんによると、千成ひょうたんは、豊臣秀吉の馬印としても知られ、また1本から1000個ものひょうたんがなるとして「繁栄の象徴であり、縁起物でもある」と言い、「うちもクリーニング店を営んでいるので、商売繁盛を願い植えてみた」と笑う。
「水食い、肥料食い」で、水は毎朝・晩、欠かさずたっぷりと与えている。5―6月の成長はすさまじく、つるが一晩で5―10センチも伸び、脇芽をカットするなど、つるの整理に追われた時期もあったと振り返る。
小森さんは、「種をしっかり取っておいて、また来年も楽しみたい」と話している。