「昭和の田舎」人形で 作家が15点展示 「人のつながり感じて」

2022.09.28
地域

わたべみちこさんの創作人形展「集い」への来場を呼び掛ける村山代表=2022年9月19日、兵庫県丹波篠山市市野々で

昨年、兵庫県丹波篠山市市野々に移住してきた加藤俊希さん(29)、梨絵さん(31)夫妻が暮らす築約130年の古民家「旧村山家」で10月2―10日午前10時―午後4時、人形作家・わたべみちこさん(同県たつの市)の創作人形展「集い」が開かれる。昭和の田舎暮らしをテーマにした作品約15点を展示。昔懐かしい田舎の暮らしぶりが表現されている。

大芋活性化委員会(大藤和人委員長)、市野々かかしの里づくりプロジェクト(村山紳一代表)、一般社団法人おくも村(勝木誠代表理事)の共催。市野々でわたべさんの人形展が開かれるのは2019年以来で、2回目。

加藤さん夫妻が暮らす古民家の縁側、2間の和室、蔵に展示する。

夕暮れ時に大八車で帰宅する家族を表現した作品「夕焼け小焼け」

「夕焼け小焼け」は、半年がかりで制作した力作。夕暮れ時に大八車で帰宅する家族を表現した。

このほか、花嫁を送り出す親族や村人を再現し、今年の県展で県民賞に選ばれた「花嫁のかどで」や、孫を送り出す祖父と祖母の姿を模した「又、帰ってこいよ!」など、思わず顔がほころぶ精巧な作品が並ぶ。

 

孫を送り出す祖父母の姿を模した「又、帰って来いよ!」

村山代表は「過疎とコロナ禍で希薄になっている〝人のつながり〟を感じてほしい。懐かしい昭和の風景と、若い夫婦の暮らしぶりから、田舎生活も良いな、と思ってもらえれば」と来場を呼び掛けている。

8―10日の間は、市野々営農組合が栽培した新米、わたべさんの作品や地域住民の手作り雑貨、アート作品、ゆでたての黒枝豆を販売する。入場料は200円。17歳以下は無料。

また、10月5―16日には「黒枝豆フェス」と銘打った収穫体験イベントを催す。

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