兵庫県丹波篠山市にある弊社丹波篠山支局。取材を終えてデスクに戻ると、パソコンのキーボード上にまさかの珍客の姿があった。「イナゴ」だ。
体長3―4センチほど。成虫は夏から秋にかけて姿を見せる。黄緑色の体が稲の色彩とよく似ている。「農都」を宣言するほど、山と農地に囲まれた同市。秋になり、田んぼに行けばたくさんのイナゴが飛び交っているが、支局の中にやってきたのは始めてだ。
感染症対策で換気のために開け放っていた窓から入ってきたとみられる。が、念のため、向かいの席にいた同僚に「置いた?」と確認する。「そんなはずないでしょう」と一蹴された。
仕事をしながら秋を感じられるまちである。
【丹波新聞虫部】