香りの良さと弾力ある歯ごたえで全国的に名高い「丹波マツタケ」の産地、兵庫県丹波篠山市の「丹波篠山市場」(同市郡家)で27日早朝、同市産のマツタケが初競りにかけられた。1本(120グラム)が出荷され、料理旅館「丹波篠山 近又」(同市二階町)が95万円で落札した。キロ単価に換算すると約790万円。「秋の味覚の王者」と呼ぶにふさわしい高値がついた。
つぼみの状態で長さ約17センチ、傘の直径は6センチほど。初競りは例年より1週間程度遅かった。
同市場せり人の井関智晴さん(30)によると、「初物でここまでの大きさはなかなかない。虫食いもなく、通年でもなかなか出ないほど最高の状態」という。
近又では、初物は焼きマツタケにして提供するという。ご祝儀相場の中で競り落とした清水龍二調理課長(31)は「競りの間は心臓がバクバクだった。競り落とせてほっとしている。日本一とも言われる丹波マツタケの香りと食感の良さを楽しんでもらえたら」と話した。
マツタケは一昨年、国際自然保護連合が絶滅の恐れがある野生生物を分類する「レッドリスト」で絶滅危惧種に指定。市内でも収量は減少の一途をたどっている。