山の資源を活用した商品開発などを手掛ける「丹波篠山森の恵みプロジェクト実行委員会 konomori」(兵庫県丹波篠山市)が、間伐したヒノキの蒸留液を使ったクラフトビール「檜麦泡」を開発した。ほどよい苦みのある黒ビールで、飲んだ後からヒノキの優しい香りが感じられる。
同市内で自生する植物を生かした商品を開発し、販売する「丹波篠山森の恵みシリーズ」。クラフトビールでは、クロモジの芳香液を使い開発した「黒文字麦泡」に続く第2弾。売り上げの一部は「森の恵み基金」として、同市内の里山環境の再生に役立てる。
同市のクラフトビール醸造所「丹波路ブルワリー テラノ・サウス」の代表で、同委員会メンバーの井筒一摩さん(36)が醸造した。
井筒さんは「香りの主張が強い黒ビールとヒノキだが、互いが邪魔していない。黒ビールにしてはすっきりしていて、ごくごく飲める」とアピール。同委員会代表の内田圭介さん(49)は「森の資源が無駄なく使えることを知ってほしい」と話している。
1本660円(税込み、330ミリリットル)。テラノサウスの店舗や通販サイトなどで購入可能。