NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の13人の御家人の1人、足立遠元を遠祖とし、全国で最も足立姓が集まっている兵庫県丹波市青垣地域の遠阪自治協議会と同祭実行委員会が、全国の「足立さん」をつなぐ「足立さん集まれ祭」を、11月13日午前10時から旧遠阪小学校体育館(同市青垣町山垣)で開く。会場に集まれる人は対面参加するほか、各地の足立さんとリモートでつなぐ。足立姓の音楽家のコンサート、条件を満たす「足立さん」に賞品を贈ることなどを計画。12日から、ネットで支援金を募るクラウドファンディングを始める。
リモート参加は、事前に参加を申し込んだ足立さんに招待メールを送り、ウェブ会議アプリ「Zoom」の会議の要領で、参加者の顔をスクリーンに並べる。
実行委員会で、足立氏が所領としていた武蔵国足立郡(東京都足立区、埼玉県北足立郡辺り)の埼玉県桶川市、東京都足立区のほか、足立姓が多い岐阜県各務原市、関市、愛知県一宮市、鳥取県米子市、境港市、島根県出雲市、松江市、京都府福知山市などを訪ね、イベントのPRがてら参加を呼び掛けている。
集まった足立さんの中から最も多い同姓同名者、最高齢の足立さん夫婦に賞品を贈る。
丹波市春日町出身のオペラ歌手、足立さつきさんと、地元青垣出身の作曲家、ピアニストの足立知謙さんが共演する「足立さんコンサート」もある。
足立家の家紋などを人文字で描き、ドローンで空撮し、記念写真とする。
遠元の孫、遠政が1209年に丹波国佐治庄の地頭として派遣されたのが、青垣地域の足立姓の始まり。現在でも青垣地域は住民の約40%が足立姓。遠阪地区は60%を占める。
今春、大河と、地元の山垣城跡にちなみ、遠阪地区の20―60歳代の13人で実行委員会「山垣殿の13人」を組織。大河ドラマで遠元役を演じる大野泰広さんのトークライブを誘致したほか、先祖を知る講演会、現地見学会を開くなど、祭に向け機運を高めてきた。
足立喜信実行委員長は「出身者、親戚ら各地に散らばった丹波市出身の足立さんはもちろん、全国にいる足立さんと交流を深めたいので、ぜひ情報拡散に協力を。地元の足立さんは、誘い合って会場に足を運んでもらえれば」と来場を呼び掛けている。
リモート参加は、tosaka@key.ocn.ne.jpへ。
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クラウドファンディングは11月10日まで。最初の目標金額を10万円に設定。返礼品は、丹波大納言小豆や丹波栗、今出せせらぎ園の食事券など。「READYFOR」のサイトで、「全国の足立さんが一堂に会するイベントを開催したい!」で検索を。