42年目も咲きました 誕生記念のバラ 家族で大切に世話

2022.09.18
地域

42年目の今年も咲いたバラ

今年も咲いた、誕生のバラ―。兵庫県丹波市柏原町母坪の徳田一代さん(69)宅で、長女の出生記念として旧柏原町から苗をプレゼントされたバラが、42年間咲いており、今年も3輪の赤い花を咲かせた。徳田さんは「こんなに咲き続けるとは」と驚き、「花を見ると、娘が生まれた頃のさまざまなことを思い出します」と話している。

旧柏原町は、役場で出生届を受け付けた際、同町花のバラか、大ケヤキ「木の根橋」にちなんだケヤキの苗、写真アルバムをプレゼントしていた。

長女の1歳の頃のアルバムを広げる徳田さん。初めて咲いたバラの写真も収められている=兵庫県丹波市柏原町母坪で

長女が生まれたのは、1979年9月1日。出生届を提出した祖父が、バラの苗を庭に植えた。翌年、1歳の誕生日の頃に初めて開花。「感慨深いものがあって」(一代さん)、苗と一緒にもらったアルバムに、花の写真も収めたという。

一代さんの義父から夫、そして現在は長男の晋也さん(41)が、施肥や剪定の世話を引き継いでいる。枝は広げておらず、高さは90センチほどと小さいが、毎年花を付け、咲くと長女に写真を送るのが恒例になっているという。

看護師として働き続けた一代さんを、義父母が子育ての面で大きく助けてくれたと言い、「子どもたちを大切に育ててくれたことを思い出し、改めて感謝しています。私も孫たちを大切にして、義父母への感謝の気持ちを忘れないようにしたい」と笑顔を見せた。

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