兵庫県丹波篠山市内は26日朝、濃い霧に包まれた。秋から冬にかけて発生する風物詩の「丹波霧」だ。
盆地で昼夜の寒暖差が大きい内陸性気候による丹波篠山特有の霧。乾燥しがちな季節にあって、丹波霧は農作物に適度な水分を供給することなどから、黒大豆や山の芋などの特産を生み出す要因の一つとされる。
真っ白に染まったまちでは、クモの巣に水滴が付き、その姿がくっきり。登校中の子どもたちは、「うわ、でかいクモの巣がある」と笑顔を浮かべてはしゃぐ。
野辺では草花も露をまとい、登り始めた朝日を浴びてキラキラと輝いていた。