気温がぐっと落ち込み、秋本番を迎えている兵庫県丹波篠山市で、早朝、数百羽の鳥が電線にとまっている。レンズを向けてみると正体は「コシアカツバメ」だ。
市内では3月末ごろから飛翔するようになり、民家の軒などで子育てに励んでいた。ひなが成長し、気温が下がってきたことから、今後、越冬地の東南アジアなど南方に向けて旅立つ。
大集団は、数千キロにも及ぶ長旅への「出発」が近づいていることを告げる光景でもある。
犬と一緒に散歩中だった男性は、電線を見上げ、「すごいなぁ」と声を漏らし、「うちにいたツバメも入っているかも。長旅に気を付けて。またね」と目を細めていた。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)