新型コロナ禍の影響で生活に困っている人たちを支援しようと、兵庫県丹波市柏原町の柏原地域支えあい推進会議(田中義人委員長、14人)が同地域を中心に余剰米の寄付を募ったところ、昨年の3倍近い2247キロが集まった。“善意のお米”は精米して10キロ単位で小分けし、12日から丹波市社会福祉協議会を通じて希望者へ分配する。
3年目となる「お米deつなぐ助け愛」プロジェクト。
柏原地域を中心に、賛同した農家が家庭に保有していた古米を寄付したほか、収穫したばかりの新米も大量に届いた。また、非農家家庭からも、小さなポリ袋に入った白米が届けられたり、わざわざどこかで購入したと思われる「あきたこまち」と書かれた小袋が届いたりした。
同社協柏原支所の一室に集まった2トンを超える米袋を前に、田中委員長は「もうびっくりです」と目を丸くし、「3年目の取り組みということもあって定着してきたのかな。皆さんの支え合い、助け合いの気持ちが広がっていることを実感でき、うれしく思っています」と感謝していた。