兵庫県丹波篠山市内の男性(77)宅で7日、1さやに4粒が入った黒枝豆が見つかった。男性は「40年ぐらい黒枝豆を育てているが、こんなん初めて」と驚いている。
さやの長さは約8センチ。妻(71)が葉取りを行っている最中に見つけた。男性は「農協の暦通りに育てているだけ。特に変わった育て方はしていないのに」と首をかしげる。
妻は「4つ葉のクローバーならぬ、幸せを呼ぶ4粒の黒枝豆ですね」とにっこり。男性は「食べるのは勿体ないので、オブジェとして枝ごと花瓶に入れて飾っておく」とほほ笑んでいた。
同県丹波農業改良普及センターは「特異な現象には間違いない。遺伝の突然変異が起きたのかもしれない。早生の枝豆で4粒が出やすい品種はあるが、丹波黒で4粒はなかなか見られないのでは」とした。
同市産の黒枝豆は全国的に名高く、日本農業遺産にも認定されている秋の味覚。大粒で甘みが強いのが特長で、5日に販売が解禁された。