兵庫県丹波市柏原町大新屋に、目にも鮮やかなコスモス畑が広がっている。約30アールの休耕田に白やピンク、紫の大輪が咲き乱れ、田園地帯を吹き抜ける秋風にふわりふわりと揺れている。
畑の持ち主は近くの矢本敏雄さん(92)。最近、脚の具合が悪くなり、広大な農地での米作りがしんどくなっていたところ、「手が掛からないコスモスで花園をつくってみよう」と思い立った。
「初めての試みだったが、うまくいった」と矢本さん。「近くのもみじの名所、三寳寺の紅葉時期まで花の見頃が続いてくれれば、さぞかしきれいだろう。皆さんに楽しんで見てもらえたら」とほほ笑んでいる。
近所の女性(99)も、「色が濃くてきれい。多くの人に見てもらわないともったいないわ」と話していた。