81歳VS78歳 後期高齢の2人リングへ 「老いても動ける」見せる マスボクシング特別実演

2022.11.13
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ボクシングジム交流大会を前にマスボクシングの練習をする杉本さん(右)と細見さん=11月5日午前11時19分、兵庫県丹波市柏原町大新屋で

共にボクシングエクササイズ歴約10年の後期高齢者の男性2人が13日、兵庫県丹波市の青垣住民センターで行われるアマチュアジムの交流大会で、寸止めでパンチを打ち合う「マスボクシング」を披露する。西日本から集まる選手約140人に、運動によって維持している「老いても動ける体」を見せる。

杉本隆康さん(81)=同市春日町、1メートル62センチ、54・5キロ、左利き=と、細見豊さん(78)=同市氷上町、1メートル65センチ、58キロ、右利き=。2人は、PSK(同市柏原町)のジムで、丹波入江ボクシングジム(同市青垣町)を主宰する元プロボクサーの入江潤さん(54)の指導を受け、細見さんは週3回、杉本さんは週2回、体を鍛えている。

2人は、ミット打ち、マスボクシングなど、ボクシングジムの選手のような練習をしている。真摯にハードな練習に耐えている2人に敬意を抱いている入江さんが、一般人は上がれない、正式なリングに上がる「晴れ舞台」を用意した。1ラウンド2分、2ラウンド戦う。10オンスか12オンスの通常のグローブ、ボクシングトランクスを着け、リングアナウンサーのコールと、公式戦さながらの形でエキシビジョンを行う。

杉本さんは、67歳で胃がんが見つかり完治した後、長生きするために体を鍛えようと、ジムに通っている。今夏、健康美コンテスト「ベストボディ・ジャパン神戸大会」の細マッチョ「モデル部門」レジェンドクラス(60歳以上)で5位入賞。23日に両国国技館で全国大会が控えている。

「神戸大会で人前に出てもあがらなかったので、今回もいけるんじゃないか」と自信をのぞかせ、「観衆に、かっこ良い姿を見せたい」と張り切る。

細見さんは、月3、4回コースを回るゴルフ愛好家で、「ゴルフのために鍛えている」。体が絞れ、足の筋肉も増した。「(ドライバーの)距離が出ているから、役に立っているんだろう」と言い、「普段通りやる。2ラウンドではなく、真剣勝負で4、5ラウンドやりたいくらい」と余裕綽々。

入江さんは「あの年齢であれだけボクシングの動きができる2人の姿は選手の刺激、参考になる。熱くなり、接近し過ぎてパンチを当てないように気を付けて、楽しんでもらえたら」とエールを送る。

大会「ボクシングショー」は、近畿のほか、佐賀、高知、愛媛など10以上の府県のジムが参加。小学生―50代くらいの選手が出場する。

●マスボクシング● 寸止めのボクシング。攻撃や守備の感覚を養う実戦に近い練習法。パンチを当てないため、生涯スポーツとして普及させようと、2021年、日本ボクシング連盟が正式競技化。全日本大会も開かれている。それ以前から、日本キッズボクシング協会が、ヒット・マスボクシングとして競技化し、大会を開いている。

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