兵庫県丹波篠山市に登録された環境に造詣が深い講師による「エコ・ティーチャーのおもしろ環境講座」が、同市立西紀小学校であった。木質資源の利用を推進する同市のNPO法人「バイオマス丹波篠山」のメンバー5人の指導のもと、5年生9人が学校近くの山で間伐を体験。座学もあり、間伐の意義を肌で体感した。
間伐を体験する地点には約20分かけて到着。高さ約15メートル、直径約15センチのヒノキの伐採に挑戦した。児童たちは交代しながらノコギリで切れ目を入れていった。その後、木に巻き付けたロープを力を合わせて引っ張り、切り出した。
児童たちは、倒れた木から好きな分を切り、学校まで抱えて持ち帰った。来秋の同校の収穫祭で、焼き芋を作る際に活用するという。
座学では、同法人理事の前川公夫さん(72)が「間伐をすることで一本の木が太く育ち、二酸化炭素を吸ってくれる」などと伝えた。
女子児童は「腕に力をかけて木を切るのが楽しかった。環境を良くするために間伐ができてよかった」とほほ笑んだ。