兵庫県丹波篠山市西岡屋の「頼金自動車工業」の敷地で、県レッドリストで絶滅の危機が増大しているとして絶滅危惧種Bランクに指定されているフクロウ科の「トラフズク」が確認された。
全長35―40センチ、翼を広げると約1メートル。平たい顔にトラ模様が特徴で、耳のように見える羽角がある。
発見した同社の頼金義人さん(39)は、「耳のようなものがついていて、『フクロウや』と。見たのは初めてで、森にいると思っていたら、まさかタイヤの上で見るとは」と驚く。
日本鳥学会会員の片岡宣彦さんによると、人目に付く場所にいた理由は、▽渡りの時期で、移動中に休憩していた▽カラスなどに追い回され、疲れて羽を休めていた―などと推測されるという。
思いがけず貴重な鳥と遭遇した頼金さん。「フクロウは『福を呼ぶ』と言われている。見られたこと自体がラッキーです」と喜んでいた。