兵庫県丹波市の特産物、丹波大納言小豆の収穫が最盛期を迎えている。同市柏原町の農事組合法人下小倉ファーム(塩見正代表理事組合長)では、2ヘクタールの栽培農地で収穫に精を出した。約20人が作業に従事し、「チョキン、チョキン」とリズミカルに剪定ばさみで小豆の茎を切る、軽快な音を響かせていた。
今週中に収穫作業を終える予定で、今月末に脱穀作業を行い、JA丹波ひかみに出荷する。昨年は、3・7ヘクタールで栽培し約2960キロを収穫した。
季節が後退したかのような暖かな気候の中、組合員らは額に玉のような汗を浮かべながら黙々と作業に励んでいた。塩見代表理事組合長(68)は、「小豆は湿度を嫌うが、今年は晴れた日が多くて天候に恵まれた。みんなで排水管理なども小まめにできたため、出来は上々」と喜んでいる。