客の目にとまる折り紙を
ローソン篠山古市店のオーナー。店内の販促ポップを折り紙で作り、数々の社内賞を受賞した。11月の「いい夫婦の日」フェアでは、ハート形の折り紙200個をハート形に並べて飾り、全国のローソン店の中で、4部門の一つ「わくわく売場部門」で最優秀賞を取った。
祖父の代から続く新聞販売店を35年間営んだ後、6年前に縁があって同店のオーナーに。オープン当初、客が来ずに売り上げが月10万円のときも。「エリア担当者から『店をやめますか』とか、お客さんから『もうつぶれるのでは』と言われ、悔しかった」
そんな時、店内にあった折り紙に目がとまり、「とりあえずこれで販促ポップを作ってみよう」と動いた。もともとものづくりが好きで、鉄道模型のジオラマ作りは10年以上になる趣味だったが、折り紙は初めて。3年前の土用の丑フェアで、うな重とウナギを折ったポップが新聞に掲載されたところ、客の反応が良く、それを励みにフェアごとに次々と折り紙ポップを作った。
北海道フェアではアスパラガスやカニ、シャケなどを折り、折り紙の弁当に詰めた。東北フェアでは各地のラーメンを50個折った。九州・沖縄フェアではハイビスカスを400個展示。客から「写真を撮っていいですか」「ポップは売っていますか」と聞かれるほど好評で、テレビやラジオの取材依頼もあった。
「お客様に喜んでもらい、1円でも売り上げを伸ばし、やる以上は全国1番の店になる」が信条。このほど、全国の模範的なモデル店舗に認定された。「従業員と共に頂いた認定。お客様の目にとまり、受賞にこだわった販促ポップを作りたい」。61歳。