兵庫県丹波篠山市の舞鶴若狭自動車道、西紀サービスエリア(SA)上り線のテイクアウトコーナーで、クロワッサンの生地を使った回転焼き「無回転焼き」が発売された。丹波篠山特産の黒大豆のあんと、餅が詰まった新感覚のスイーツ。凹凸のあるクロワッサン生地からスタッドレスタイヤを表現し、「すべりにくい=無回転、無事故」を連想させる。支配人の森村匡志さん(45)は「西紀SAの新たな名物に」と期待する。
直径7センチほど。香ばしく、バターの風味が効いた生地と、甘さ控えめの黒豆あんが絶妙にマッチする。餅が食感のアクセントとなっており、大きさの割に食べ応えがある。1個350円(税込み)。
伝統を大切にしながらも、柔軟に他地域の文化も取り入れる丹波篠山の風土をヒントに、和と洋の要素を融合させた。
昨年から今年にかけて放送されたNHKの朝の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で話題になった回転焼きをアレンジした新メニューの開発が持ち上がった。
会議の中で上がった「回転焼きって、よく考えたら回転してへんやん」という声がきっかけとなり、しゃれをきかせながら、地元食材を生かしたオリジナルメニューを目指したという。
同SAは「『なんやそれ』と思うかもしれないが、大真面目。商品は自信作」とPRしている。テイクアウトコーナーの営業時間は午前11時―午後5時。