もうすぐお正月―。兵庫県丹波市氷上町谷村の大森栄司さん(53)一家が来年の干支「卯」をあしらったしめ縄飾りをこしらえ、自宅の玄関に飾っている。
大森さんと長女の春菜さん(小学6年)がメインで製作し、長さが2・2メートルある「ごぼう」は家族6人総出で仕上げた。親ウサギが月で遊ぶ様子や、小さなウサギを七福神に見立てた「うさ福神」も登場。躍動するウサギたちが、玄関を賑やかに彩っている。
30年ほど前から、干支のしめ縄飾り作りを楽しんでいる。今回はもち米のわらを150束使い、約2週間をかけて完成させた。
月にいる親ウサギは、大森さんが担当。自分たちで植えた「夢の木」に、宝物が実って大喜びしている姿を表現したという。「うさ福神」は春菜さんがこしらえた。釣り竿や小槌、槍など、七福神が手にしている物を持たせ、楽しい雰囲気を演出した。春菜さんは、背中にニンジンを背負い、富士山を登るウサギもこしらえ、正月らしさを表した。
長年、製作していることもあって、さまざまな編み方で形作る。春菜さんは「編むのは慣れてきたけれど、ウサギを作るのは難しかった」と苦笑い。それぞれ、所々アクリル絵の具やスプレーで彩色した。
大森さんは「楽しそうな姿に仕上げることができて良かった」と話している。