兵庫県丹波市柏原町下小倉の山本喜久夫さん(79)宅で約40本もの皇帝ダリアが咲き誇っている。高さは4メートルを超え、枝先には子どもの手のひらほどもある薄紫色の大輪が数多く見て取れる。山本さんは「今年は花の数も大きさも申し分ない」と見上げていた。
花が好きな妻、登子さん(77)も喜ぶだろうと、十数年前に友人からもらった1本を挿し木でこつこつと増やし、今では「皇帝ダリアの林か」と思うほど畑の一角で茂っている。
先月に入ったころからつぼみが目立ち始めた。「花が咲くまでは節くれだった茎ばかりが目立つので、まるで竹やぶみたいですよ」と笑い、「こんなにきれいな花も、霜が降りたらそれでおしまい。あっという間に枯れてしまう。その殺風景な景色に、冬の到来を感じます」。
花が終わると、根元からのこぎりで切り倒し、来年に備えるという。
「また来年も、今年ぐらいいっぱい咲いてくれたらええなあ」と期待している。