兵庫県丹波地域の地ビールを造る「丹波麦酒プロジェクト」が13日、丹波市産のユズと麦こうじを使ったビール「丹波柚子麹サワーエール2022」を新発売した。「酸」がキーワードで、酸っぱさと、ユズの香りがしっかり残った苦味を感じない、飲みやすいビール。麦栽培と、醸造は丹波篠山市で、全ての原材料を丹波地域で調達した。
ユズは、「リカーランドひかみや」店員で、同プロジェクトリーダーの矢持光晴さん(42)が暮らす丹波市春日町鹿場産。自治会員にユズ苗が配られ、ユズを植えている家が多くある。果実を活用しようと、自治会に話をし、集落の人から10キロ分譲ってもらった。
麦こうじは、「おかしなこうじや」(同市市島町上竹田)の本間速さん(32)が、醸造元の「丹波路ブルワリーテラノ・サウス」(丹波篠山市北)の井筒一摩さんが育てた二条麦を使って仕込んだ。本間さんによると、焼酎造りに使う白こうじを使い、クエン酸の酸味を引き出した。この酸と、乳酸菌のアルコール発酵で出る酸、ユズの酸味の3つの酸で味をつくった。
矢持さんは、「麦こうじを造る本間さんのおかげで、全て丹波のビールができた。狙い以上の味」と喜んでいる。
1200本限定。1本330ミリリットル瓶で700円。まとめ買いで割引。