38回目の「春高」へ 全員で上位狙う 氷上高校女子バレー部

2022.12.21
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 兵庫県立氷上高校の女子バレーボール部(丹波市春日町黒井)が、1月4日に東京体育館(東京都)で開幕する「全日本バレーボール高校選手権大会」(春の高校バレー)に出場する。このほど県内で開かれた県予選を制し、4年連続38回目の出場権を得た。飛び抜けた選手はいないが、守備から攻撃につなげる全員バレーが持ち味のチーム。宮崎真菜主将(3年)は、「これまで支えてくれた人に、結果を出して恩返ししたい」と意気込んでいる。初戦は4日、岐阜第一(岐阜県)と対戦する。

県決勝の須磨ノ浦戦は、1セット目を古賀百々音(ももね)さん(3年)らのブロックがさえて先取。続く2セット目は流れをつかめず、現チームになって初めて、県内の公式戦でセットを落とした。

ここで崩れず、第3、4セットはリベロの竈想花(かまどそうか)さん(同)、田渕夢奈(ゆな)さん(同)の好守が攻撃につながり、セッターの小林結さん(2年)のトスを宮崎主将や池田莉奈さん(1年)らがものにした。3―1で勝利した。

試合では最初のサーブカット、レシーブ、スパイクなど、“1本目”を大事にしてきたチーム。宮崎主将は「特別な速さ、高さはないけれど、『ミスをしない』ことを大切にしている。全員で試合をつくりたい」と話す。

チームを率いる川釣修嗣監督は、「各学年からスタメンが出ており、メンバー全員で戦うチーム。攻守のバランスは取れており、実力は強豪と差はないと感じている。上を目指せる力がある」と力を込めた。

◆活動資金募る 氷上高校クラブ後援会は、「春高」に出場する女子バレーボール部の活動資金の支援を呼び掛けている。春高への選手派遣費用に充てる。3000円以上で募っている。

マネージャーで帯同 青垣出身の足立彩奈さん

試合形式の練習で審判を務める足立さん

氷上高校女子バレーボール部唯一の丹波市出身者で、マネージャーの足立彩奈さん(3年)が、「春高」に帯同する。「選手には上を目指してほしいけれど、やり切ったと思えるようなプレーをしてほしい」と話している。

普段は、実戦形式の練習で審判を務めたり、選手と共にボール供給や部室の片づけなどを担当している。県予選前には、全選手分のお守りを製作。そのかいあって、同部は優勝を果たした。

神楽小学校時代、青垣ジュニアバレーボールクラブに所属し、6年時には主将を務めた。4学年上の姉が、同高校バレー部でエースとして活躍した溜奈(るな)さん。高校では選手をサポートできればと、マネージャーとして入部届を出した。

自身にとっても最後となる大会を前に、「選手たちはラストスパートをしている感じ」と話す。「春高は楽しみだけれど、私が選手以上に緊張しているかも」とはにかんだ。

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