明日9日の「成人の日」を前に、兵庫県丹波篠山市の在住者、出身者の20歳を祝う式典「はたちのつどい」(同市、実行委員会主催)が8日、同市の田園交響ホールで開かれた。昨年4月に改正民法の施行で成人年齢が18歳に引き下げられたことを受け、式典の名称を「成人式」から変更。スーツや振り袖などの晴れやかな衣装に身を包んだ301人が、旧友との再会を喜びながら、大人への門出を祝った。
酒井隆明市長や市職員らが劇を繰り広げ、会場を盛り上げた後、中学時代の担任教諭らからのメッセージ動画を放映。当時の思い出を振り返りながら、「格好良い自分も、格好悪い自分も受け入れて、楽しい人生をつくって」「踏み出せばその一足が道となる」などと、教え子たちにエールが送られた。
「丹波篠山ふるさと大使」で、プロ野球・千葉ロッテマリーンズに所属する中森俊介投手も出席。壇上で、「今年は開幕一軍でスタートし、チームをリーグ優勝、日本一に導けるような投球を」と力強く語った。
実行委員長を務めた室谷汐南さんは「この日を迎えることができたのは、家族や友人、学校の先生、地域の方々の支えがあったおかげ。はたちのつどいを機に、切磋琢磨してきた友人と再会でき、うれしさで胸がいっぱい」と喜んでいた。