28年前に阪神・淡路大震災が起きた17日を前に、兵庫県丹波篠山市立篠山中学校の生徒たちが、命を落とした人や、残された人々への思いを書き込んだろうそくを作製した。ろうそくは16日夕方から、地震が起きた17日午前5時46分まで、昆陽池公園(同県伊丹市)で営まれる「追悼のつどい」で使用される。
丹波篠山市味間新に工場がある「ニホンローソク」社が、ろうそくを同校に寄贈。道徳の授業で震災について学んだ全生徒381人と教職員約50人が、1本ずつメッセージを書いた。
12日にメッセージを書いた1年生の男子生徒は「亡くなった人の分まで希望を持って進んでいきたい」と話していた。
ろうそくは同校教諭の手で公園に持ち込まれ、慰霊の明かりの一部となる。