早春の便り、届く―。1月20日は二十四節気の一つ「大寒」。一年で最も寒さが厳しくなるとされるが、兵庫県丹波市柏原町にある県立丹波年輪の里の園内では、「ロウバイ」がろう細工のような半透明の黄色い花を咲かせ、芳しい香りとともに春が近づいていることを告げている。
ロウバイ科の落葉樹。別名の「唐梅(からうめ)」が示すように中国原産で、17世紀に朝鮮半島を経由して日本に渡来したという。
「正月明けから2、3輪咲き始めた」と施設の職員。「今年の冬は暖かいので、もっと早く咲くかと思っていたが、例年並み。花の少ない時期だけに、春らしいロウバイの香りに気持ちがほっとする」と話していた。