兵庫県丹波篠山市の農道を歩いていると、頭上から「チュンチュン」の大合唱。見上げた先にいたのは、寒さ対応で膨らんだスズメたちだ。
スズメは寒さから身を守るため、気温が下がると脂肪を蓄えたり、羽の中に空気の層を作るなどして見た目が膨らむ。大寒波がやってきた1月末にはダウンコートを着たような「最終形態」が完成していた。
立春を迎えてもまだまだ寒く、16日早朝の市内は氷点下1度で、スズメたちもモフモフのまま。「寒いなあ」とつぶやきながらシャッターを切り、後で画像を確認すると、1羽がカメラ目線でこちらを見つめている。野鳥を観察していたつもりが、逆に「なんだ、あの人間」と、観察されていたのかもしれないと気づかされた。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)