風は冷たいものの、少し春めいた陽気となっている17日の兵庫県丹波篠山市。やわらかな日差しが降り注ぐ野辺で、華麗な飛行を披露していたのは野鳥の「モズ」だ。
体長約20センチ。全国の平地や林などに生息している。昆虫のほか、小型の鳥類や哺乳類も捕食することから、「モズタカ」と呼ばれることもある。
木の枝にとまり、辺りをじっと見まわした後、俊敏な動きで飛び立つと、田んぼに立ててあった支柱のてっぺんに着地。わずか数ミリの細い棒に器用に足をかけた姿は、消防団員の曲芸「はしごのり」のようだ。
見事な身のこなしに思わず拍手を送りそうになりつつ、モフモフだった冬と比べてスマートになっていることに気づく。鳥の姿にも少し春を思う。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)