2月3日は「節分」。兵庫県丹波篠山市立西紀みなみ幼稚園では3日、同市特産の黒豆を使った豆まきが行われた。園児たちは、突然、園に現れた謎の赤鬼に向かって、「鬼は外! 福は内!」と元気な声を上げながら豆を投げつけ、季節の行事を満喫していた。
園児たちが教室にいると、「うおー」という雄たけびを上げながら鬼が乱入。泣いてしまう園児もいたが、自分の中の「泣き虫鬼」と闘いながら、協力して豆を投げ、鬼を”撃退”した。鬼は、「黒豆痛い!」と言いながら逃げ帰ったと見せかけては、何度も乱入を繰り返し、そのたびに歓声と悲鳴が上がった。
園児たちは、「怖かった」「おもしろかった」などとさまざまな表情を浮かべていた。黒豆は教諭が特産の良さを感じてもらいたいと自宅から持参。豆まきをした後は園児たちが拾い集めた。
節分は本来、季節の節目である立春、立夏、立秋、立冬の前日のこと。一般的な2月の節分は、立春の前日にあたる。豆まきは平安時代の宮中行事「追儺(ついな)」が原型とされ、邪気を払って無病息災を祈る行事とされる。
豆をまくのは、「魔(ま)を滅(め)する」などの意味があるとされる。