兵庫県丹波篠山市にある国史跡・篠山城跡の堀を訪れると、何やら見慣れないカラーリングの鳥を発見した。レンズの先にいたのはおなじみの「カワウ」だが、普段は全体的に真っ黒なイメージなのに、すっかり白髪。熟年ではなく、繁殖期に入った証しだ。
体長約80センチと大型の水鳥。潜水が得意で、上手に魚を捕まえる。春を迎えて繁殖期に入ると、頭部などに白い「繁殖羽」が生じる。「婚姻色」とも呼ばれる。
そういえば春は英語でスプリング。飛び跳ねるような、泉が湧き出るような、ウキウキした気分になる春は、鳥たちの恋の季節でもある。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)