兵庫県丹波篠山市内で頭上から「チュン、チュン」とスズメの声が降ってきた。見上げたものの姿を見つけられない。耳を澄まし、目を凝らすと、何やらもぞもぞと動く影。電柱のてっぺん近くにある四角い鉄パイプから、スズメがひょっこり顔を出した。
狭いパイプの中に入って冷気を防いでいるのかとも思ったが、季節はもう春。鳥たちにとっては繁殖期だ。パイプで巣作りをしているのか、あるいは「物件」を物色している最中なのかもしれない。極寒の季節を乗り越えたスズメたちも、春からの新生活の準備を始めている。
見た目だけでなく、行動からも季節を伝えてくれる生き物たち。やはり目が離せない。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)