鉄道に興味を持ってもらい、利用促進につなげようと、兵庫県の丹波市JR福知山線複線化推進協議会氷上地域部会(松井久信会長)がこのほど、同市氷上町の生郷交流会館で鉄道のジオラマを展示したり、飲食を楽しんだりする初めてのイベントを開いた。実際に鉄道模型を操作できるジオラマは子どもたちに大人気で、歓声が響いていた。
細部にまでこだわったジオラマは、元大阪市交通局職員の田渕精一さん(63)がこしらえたもの。複線で延べ50㍍ほどもある線路上を、「丹波路快速」や「特急こうのとり」など、過去を含め実際に福知山線を走っている列車の模型が“運行”した。
列車を発進させたり、停車させたりできるレバーがあり、子どもたちは操作しては「動いたよ」「こっちに戻って来た」などと声を上げて楽しんでいた。
松井会長(72)は「思った以上に来場してもらえた。イベントを通じて鉄道に興味を持ってもらえたら」と期待。田渕さんは「ジオラマは鉄道好きが高じて作った。子どもたちには1駅分でも電車に乗ってもらえたらうれしい」と話していた。
模型の運行を楽しんだ長田凰佑ちゃん(4)は「運転して楽しかった」と喜んでいた。
射的などのゲームのほか、パンや野菜の販売などもあり、多くの人でにぎわった。