兵庫県丹波篠山市内の山林で「アオアーオ」と特徴的なさえずりを響かせていたのは、野鳥の「アオバト」だ。
全長約30センチ。頭部から胸にかけて黄緑色をしていることが名前の由来で、緑色なのに青菜、青信号など、古来、日本では緑を青と呼んでいたことが垣間見える。ミネラルを補給するため、海岸まで飛んで海水を飲むことがあるそう。
市内では咲き誇った桜も若葉が出始めるなど、これから本格的な新緑の季節へ。季節的な移動をしないアオバトだが、美しいその姿は今の時期がぴったりと合う気がする。
なんだかうれしくなり、「アオアーオ」と真似をしてしまった。心躍る春色だ。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)