兵庫県丹波市青垣町大名草の谷勉さん(81)所有の畑で、「ハンカチノキ」が見頃を迎えている。緑の葉よりひとまわり大きい、白い花びらに見える葉が、風にひらひら揺れている。
中国原産のミズキ科の落葉高木。木に引っ掛かったハンカチのように見える部分は花びらでなく、「苞葉(ほうよう)」と呼ばれる葉。球状をした多数のおしべと1つのめしべを、苞葉が包むように守っている。
22年前に、知人から種を譲り受け、植えた。知人には、開花まで25年かかると言われたが、15年目から咲き始めた。
5月初旬に“満開”になることが多いが、今年は1週間ほど早く、「花の数がいつになく多く、ハンカチの数も多い」と、“豊作”に目を細めている。