兵庫県丹波市春日町野上野(のこの)の約2ヘクタールの畑でレンゲが見頃を迎えている。地元の「野上野中央営農組合」が肥料にするため30年ほど前から植えている。毎年5月3日にレンゲ畑で開かれる「れんげまつり」は廃止が決まったが、花は変わらず一面に咲き誇り、桃色の海のような光景が広がっている。
花が見頃を終えると、すき込み、特産の大納言小豆の栽培に生かしている。種まきの際には、自治会の会員も加わり、住民一丸で取り組んでいる。
堀内光郎組合長(72)は「まつりの廃止は仕方がない。時代の流れ」と言いつつ、「この時期の野上野の風物詩。むらがないよう、手でまいている。きれいに咲いたらほっとする」と鮮やかな花を見つめていた。
5月上旬まで見られそう。栽培は今後も続ける。