青もきれいやで―。紅葉の名所として知られる兵庫県丹波市内の寺院10カ所を参拝し、期間限定の御朱印がもらえる初のキャンペーン「丹波青もみじめぐり」(丹波もみじめぐり実行委員会、同市観光協会共催)が始まった。これまでは、秋に「丹波もみじめぐり」を開いていたが、新緑の青もみじシーズンの魅力を発信し、市外からの年間を通じた長期的な誘客につなげる。実行委員らは「新緑の命の息吹と古のロマンを一緒に感じて」と呼びかけている。6月30日まで。
参加するのは▽高源寺(青垣町桧倉)▽円通寺(氷上町御油)▽岩瀧寺(同町香良)▽達身寺(同町清住)▽高山寺(同町常楽)▽白毫寺(市島町白毫寺)▽石龕寺(山南町岩屋)▽小新屋観音(同町小新屋)▽慧日寺(山南町太田)▽三寶寺(柏原町大新屋)―。いずれも戦国武将・明智光秀にゆかりがある。
御朱印は1枚300円。スタンプは、秋のもみじめぐりでは朱色だったが、青もみじめぐりでは新緑にちなみ、期間限定の緑色のスタンプが押印される。手書きと書き置きで対応する寺院がある。
実行委員の住職、総代らから「秋の紅葉はその年によって色づき方や葉の状態が変わる。毎年、間違いなくきれいな青もみじを売り出すことはできないか」という声が上がったのがきっかけ。
実行委員長を務める白毫寺の荒樋勝善住職(62)は、「青もみじは晴れでも雨でもきれいで、天気に左右されない。秋のイメージが強い丹波の違った魅力の一面を知ってほしい」と話している。
問い合わせは、市観光情報センター「丹波ええとこナビ」(0795・70・3501)。