兵庫県丹波市立船城小学校の全児童53人が、校区内の田んぼで田植えを体験した。「大きくなーれ」「植えたら下がる」の掛け声に合わせ、コシヒカリの苗を植えていき、泥にまみれながら、農家の苦労を肌で学んだ。
総合的な学習と生活科の一環で、恒例行事。苗は地元のJA丹波ひかみが用意し、校区内の農業会社「CKF」が管理する田んぼ(12アール)で行った。
児童たちは横一列に並び、「気持ち良い」「冷たい」と悲鳴を上げながら、泥の中に足を入れた。印が付けられた田植え綱を使い、30センチほどの間隔で元気良く苗を植えた。
高学年は低学年の児童のそばに付き、こけないように手を繋いだり、「大丈夫?」と優しく声を掛けたりしていた。
2年生の児童は「ぐちゃぐちゃになったけど、泥の中は気持ち良かった。ちゃんとお米ができたら良いな」と笑顔。5年生の児童は「足がはまってこけてしまい、とてもしんどかった。機械の力は偉大」と、農業の苦労を感じ取っていた。