水を中心に、兵庫県丹波市青垣町の自然を見つめる総合学習に取り組む青垣小学校4年生43人が、同町桧倉の清水川で、希少な水草バイカモを観察した。直径1―1・5センチの白い小さな花が無数に水面から顔を出し、児童は川の中の花畑を興味深そうに眺めていた。
冷たくて、きれいな水でなければ定着しないキンポウゲ科の沈水多年草。2012年から同自治会(足立弘自治会長)が、昭和30年代に自生していたバイカモの再生に取り組んでいる。
副自治会長の足立憲悟さんから、▽水温と水量に左右されるが、4―9月に咲く▽15―17度程度の水温を好み、高温になると枯れる▽夏場の暑さと、台風の大水対策として、国道427号沿いにある高源寺参拝者駐車場脇の水路にも一部を移植し、全滅リスクを分散している―ことなどを聞き取った。
観察した児童は「花がもっと大きいと思ってた。水の流れも速かった」と言い、別の児童は「きれい。バイカモの名前から、鴨の仲間と思っていた」と笑っていた。