兵庫県丹波市から犬・猫の殺処分ゼロを目指す会「One for Mee@丹波」(同市柏原町柏原、足立真紀代表)が、ラベルに保護した犬猫の絵が描かれた紅茶などを販売している。売り上げの一部が同団体の活動費になり、保護猫たちの不妊去勢や病気の検査などの費用に充てている。足立代表(48)が経営するムレスナティー(紅茶)の専門店「HONORATKA TEA ROOM(ホノラトカティールーム)」(同町柏原)で扱っている。
交流サイト(SNS)で知り合った絵手紙作家、白倉まゆみさん(東京都)に描いてもらったラベルは4種。モチーフになったのはいずれも同団体が保護した犬猫で、白倉さんによるひと言メッセージも添えられている。
中の紅茶の種類もそれぞれで、足立代表がラベルの絵からイメージしてブレンド。「ミルキーキャンディ」「はちみつミルク」など、フルーティーな香りが楽しめる。
紅茶1袋(790円)を購入すると、うち150円が活動費になる。同じ絵柄のポストカード(4枚入り400円)もあり、こちらは全額、活動費になる。
足立代表は2012年から個人で活動を開始。市で初となる犬猫の譲渡会を開いたり、集合不妊手術を実施したりした。16年に同団体を立ち上げ、愛護活動を展開しているが、「“手弁当”でやっている部分も多い」と話す。少しでも活動の足しになればと、紅茶販売とコラボさせた。
足立代表は「猫を飼おうとする人が、保護猫の中から迎え入れてくれるとうれしい。少しでも愛護活動に協力してもらえるとありがたい」と話している。