作家の器で給食 「めっちゃきれい」 ふるさと献立に合わせ丹波焼組合が協力

2023.06.16
丹波篠山市地域地域

丹波焼の食器で給食を楽しむ今田小の6年生=兵庫県丹波篠山市今田町下小野原で

ふるさと学習の一環で丹波篠山市立今田小学校が、6年生(16人)を対象に「丹波焼で給食を食べよう」を行った。伝統の地場産業、丹波焼の食器に給食を盛りつけ、いつもの味覚に、視覚と触覚を加え、給食を楽しんだ。

同校の企画に、丹波立杭陶磁器協同組合(市野達也理事長)が応えた。50窯元の組合員に声をかけ、茶碗、汁碗、皿の3種類の焼き物計50個を同校に寄贈した。

給食の時間には、市野理事長(60)と事務局長の前中玉喜さん(48)が来校。窯元の個性が光る“五十人五十色”の焼き物がずらりと並ぶ教室で、「めっちゃきれい」「うわぁすごい」と歓声を上げる児童たちの姿に目を細めていた。

この日は、特産物の丹波茶を使ったふるさと献立の日でもあり、児童たちは新茶のかき揚げなどを盛りつけた丹波焼を手に、次々に口へと運び、おいしそうに頬張っていた。

給食を食べた児童は、「食器の色合いや模様を楽しみながら食べられた。給食はいつもおいしいけれど、きょうはさらにおいしく感じた」と笑顔だった。

市野理事長は、「普段の食器は陶石が主原料の磁器。対する丹波焼は土の陶器で、一品ずつ窯元の手作り。いつもの食器とどんな違いがあるのか確かめてほしい。そしてもっと丹波焼を好きになって」と言い、「今日の出来事を思い出に、将来、いろんな場所で丹波焼をPRしてね」と呼びかけていた。

今後も、ふるさと献立の日には丹波焼の食器を使い、代々6年生に引き継いでいく。

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