兵庫県丹波篠山市小枕にある「農福連携」の就労継続支援B型事業所「たすきファーム」の作業場兼倉庫の一角に野鳥のキセキレイが営巣し、4羽のヒナがすくすくと育っている。
巣は1・5メートルほどと低い位置。ヒナたちは親鳥がせっせと餌を運んでくるたび、「ピイピイ」と大きな口を開けて”ごはん”をねだっている。
事業所代表の橋元工さん(54)によると、一度はヒナがかえったものの、カラスかヘビにやられたのか姿を消した。その後、再び同じ場所に卵を産んだことから、「今度こそ」と、ヘビ除けをしたり、24時間ラジオ
をつけるなどして子育てをサポートしている。
「どんどんかわいくなってきた。それにしてもなんでこんな低い場所に」と苦笑する橋元さん。「キセキレイは幸せを呼ぶともいわれる。利用者さんや事業所の幸せを願うとともに、ボランティアや地域の方々に温かく見守っていただけるよう、事業所を運営していきたい」と優しい笑みを浮かべ、巣立ちの日を楽しみにしている。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)