インターネット環境があれば勤務場所に縛られない働き方をする人や、起業を考える人たちの交流の場にと、元丹波市地域おこし協力隊員で、地域プロデューサーの清水健矢さん(28)=兵庫県丹波市=が、同市青垣町大名草の古民家を改装し「Tamba Creative HUB(タンバ クリエイティブ ハブ)」と名付けた複合施設をオープンさせた。「中心、中核の意味を持つ『ハブ』の名の通り、人と人をつなぐ場所に育てていきたい」と張り切っている。
大阪府吹田市から4年前に転入。水分れ公園で「水分れマルシェ」を開くなど、地域活性化に取り組んできた。ビジネスに特化した人が集まる場所をつくろうと、自然豊かな青垣で築100―150年の古民家を取得した。
利用は会員制(月額7000円が基本)。会員は、友人、知人を招くことができる。母屋は、コワーキングスペース用のメインルーム(約55平方メートル)、土間を生かした会議室など。母屋の縁側は全面が木製建具のガラス張りで、木のぬくもりが感じられる、明るく、開放的な空間。離れの1階が気分転換のためのテントサウナ、バーベキュースペース、2階が月貸しのシェアオフィス。
パソコンを持ってくれば、仕事ができ、仕事をしてサウナに入り、本でも読んでゆっくりし、会員同士が交流するといった使い方を想定している。今後、セミナーなど、ソフト面を充実させていく。
営業時間は午前8時―午後9時。無休。宿泊施設ではない。「自然を感じながらリラックスして仕事ができ、健康に良さそうな感じ。ここで、市内外の人が交わり、面白い展開が生まれれば」と期待している。