兵庫県内有数の茶どころ、同県丹波篠山市味間奥地域で6月3日午前10時―午後4時、「第41回大国寺と丹波茶まつり」が開かれる。恒例の丹波茶壷道中や茶摘み体験、新茶の試飲・販売など、“お茶づくし”の行事が行われる。主催する実行委員会は、「新茶を味わっていただき、できれば買って帰ってもらえたらうれしい」と来場を呼びかけている。
例年、丹波篠山茶や地域の特産物普及、観光振興を目的に開催している。
午前10時から関係者や丹波篠山観光大使が扮する茶娘らによる丹波茶壺道中、虚無僧行列で開会。メイン会場の茶の里会館では、日本茶インストラクターによる茶の淹れ方教室、吹奏楽団プリマベーラやハッピースマイルアンサンブルの演奏、小林勢真さんの民謡、ピンキーキャッツのキッズチアリーディングなどのステージがある。
周辺では茶娘の写真撮影(午後1時半―)のほか、お茶席(500円)、茶摘み・手もみ体験(2つ合わせて1000円、午後1時受付終了)などさまざまなイベントが展開され、祭典を盛り上げる。
コロナ禍は中止していたビンゴゲーム(1枚200円)や、もちまきを復活させる。
ほかに新茶や野菜などの販売、琴や尺八の演奏、書道や盆栽、山野草、写真などの展示もある。
実行委員長の田中淳夫さん(69)は、「霜にやられた畑も少なく、今年の出来は良い。今はちょうど一番茶の収穫中で、まつりの時には楽しんでもらえる」とほほ笑み、「生産農家が減ってきているけれど、ぜひ新茶の味を楽しんでもらいたい」と期待を寄せている。