一年の折り返しとなる6月30日を前に、兵庫県丹波市青垣町今出の熊野神社(金子峰代宮司)で25日、残り半年の無病息災を祈願する「夏越大祓」の神事が営まれた。幼児からお年寄りまで約40人が参拝し、厄除けの御利益がある「茅の輪」をくぐり、健康を祈願した。
神事では、大祓詞(おおはらへのことば)を金子宮司と共に奏上し、参加者は抽選で得た境内の木で作られた杖などを手に、「水無月の夏越しの祓いをするものは、千歳の命、延ぶという」と唱えながら茅の輪をくぐった。神事後に、人を模した紙に名前、生年月日を記して今出川に流し、半年間のけがれを流した。
また、参加者には、暑気を払う氷を表す三角の形のういろうの上に魔除けの小豆がのった和菓子「水無月」が配られた。
参拝した少女学童野球チーム、丹波ベリーエースのメンバーは、「初めて経験した。これからも見守ってもらえると思う」と話していた。