兵庫県丹波市春日町朝日の荻野利行さん(78)宅でツバメが営巣している。50年ほど前から毎年のように営巣しているといい、今年は7個の巣が作られている。荻野さん一家は「家族」と言うツバメたちが無事巣立つよう、天敵への対策を凝らし、優しく見守っている。
今年は納屋に6個、車庫の前に1個が作られている。巣の下には、妻の明美さん(76)が切り花のくずを敷き、”トイレ”にしている。
納屋の中では時折、体長2メートル近いアオダイショウを見かけるという。ヒナが食べられてしまう”事件”もあった。明美さんは今年、専門家のアドバイスを参考に、たばこの吸い殻を水に混ぜて忌避剤とし、霧吹きで周囲にかけている。
今年は、忌避剤の効果もあってか、ヘビの被害はまだない。8日には4羽が巣立った。利行さんは「『やれやれ』という気持ち」と笑う。
毎年営巣していることについて、明美さんは「自分の帰る場所が分かっているのかな」と話し、「子どもと一緒でかわいい。ちゃんと巣立ってほしい」と顔をほころばせた。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)