兵庫県丹波市の「認定こども園ぬぬぎ」(芦田公世園長)の5歳児19人が、同市氷上町朝阪の打田哲夫さんのほ場を訪れ、500本のサツマイモの苗挿しを体験した。秋に収穫し、焼きイモ大会をして味わう。
打田さんが迎えるのは5年目。紅はるかと鳴門金時が各200本、安納芋の苗を100本用意。うねを立て、マルチを張ったほ場で、園児はJA丹波ひかみ氷上営農経済センターの竹知直弥さんから、しっかり穴を掘り、根が張りやすいように苗の長さの半分くらいを目安に土をかけることを教わった。打田さんは、伸びたつるがぶつからないように、先端を同じ方向に向けて植えるよう助言した。
園児の一人は、「土がじゅくじゅく。おいしいイモができるといいな」と言い、別の園児は、「焼きイモをパキッと2つに割って食べたい」と期待を語った。
畑の隣に住む田野育子さんは「土に親しみ、作物が育つ喜びを実感できる良い農業体験」と、園児に手を貸した。