丹波市内で開催される3つの夏祭り限定で提供される「タンバーガー」＝兵庫県丹波市柏原町柏原で

兵庫県丹波市のJR柏原駅構内にある「レストラン山の駅」が、夏らしいスパイシーな味がうりで、地元の旬の食材をふんだんに生かした夏祭り限定のハンバーガーを開発した。その名も「タンバーガー」。丹波市内で開かれる「いちじま川裾まつり」（30日）、「沼貫ふるさとまつり」（8月5日）、「ふるさと柏原夏まつり」（8月13日）に出店する。山の駅代表の奥畑和也さん（54）は「地産地消。地域の祭りにスパイスを」と張り切る。

国産小麦を多めに配分するバンズは、「パンの蔵穂音」（同市柏原町柏原）の特注。パティのつなぎには「なかで農場」（同市春日町黒井）の山の芋を使い、ふんわりとした食感に。同県三田市の「清水商店」が丹精し、水分量が多い「夢のアスパラガス」をフライ、ソテーにして入れる。トマトを生かしたサルサソースが食欲をそそる。

丹波市内各地のイベントで、飲食ブースの出店者のとりまとめを任されている奥畑さん。しかし、焼きそばや唐揚げ、ポテトなどメニューが偏ることに頭を悩ませていた。

そんな中、「夢のアスパラガス」を口にし、みずみずしい味に感動。翌日、過去のイベントでハンバーガーを出店したノウハウを生かして試作してみたところ、「これはいける」と確信。ハンバーガーの出店が被らない3つの祭りで販売することにした。税込み980円。