対戦型トレーディングカードゲーム「デュエル・マスターズ」のスマホアプリ版ゲーム「デュエル・マスターズプレイス」公式大会「デュエプレ選手権」で、兵庫県丹波篠山市の会社員、安田一平さん(24)が準優勝に輝いた。「あと一歩だったけれど、内容の良い決勝ゲームができた。負けてしまったが悔いはなく、今はすがすがしい気持ち。また来年、挑戦したい」と話している。
同カードゲームは2002年からタカラトミーが販売。さまざまな「クリーチャー」や呪文を駆使して戦うゲームで、子どもから大人まで幅広い層に人気を誇る。
選手権大会は、全国都道府県対抗のトーナメント方式で行われた。
安田さんは「クオン」のハンドルネームでエントリー。5月に大阪市であったエリア予選(32人出場)、オンラインで行われたファイナリスト決定戦で、いずれも優勝し、全国8地区の優勝者が集う決勝ラウンドに関西地区代表として駒を進めた。決勝は6月24日、東京・六本木で行われ、対戦のもようはユーチューブでライブ配信された。
安田さんは、同大会にエントリーすると購入できる限定グッズ欲しさに出場を決めた。軽い気持ちでエントリーしたが、あれよあれよと勝ち進み、決勝の大舞台に立った。
優勝賞金50万円を懸けた決勝戦は、関東Bエリアから勝ち上がった「さに丸♯BEANS」さんと対戦。3セットマッチで行われ、安田さんは、1本目を白星で飾り、上々の滑り出し。2本目も終盤まで優勢に運んだが、最終盤でこのゲームの特徴でもある、どんでん返しを食らい黒星。最終3本目も勢いのあるゲーム展開をみせたが、相手のそれを上回る戦略に敗退した。安田さんは賞金20万円を獲得した。
安田さんは小学校高学年の時、同カードゲームと出合った。奥深さにすっかりはまり、市内で開かれた大会に時々出場して腕試しをしていた。高校生の時から「ゲームスペースらいらい」(同市西新町、佐野太志支配人)に通うようになり、現在も月2回ほど顔を出しているほか、大阪のカードショップにも足を運び、腕を磨いている。
安田さんは「カードゲームは世代の垣根を越えて一緒に楽しめるのが良いところ。ゲーム人口が増えていけば」と願っている。
決勝ラウンドのもようは、ユーチューブで配信中(「デュエプレ選手権決勝ラウンド」で検索)。1時間56分47秒の時点から、丹波篠山市の紹介を兼ねた安田さんのプロモーションビデオが流れる。